図-1.主題解説の構成

第24回北海道都市問題会議(991028・芦別市)
人間尺のまちづくり――安定型社会へ向けた「まち」の再生手法を考える

新しいまちづくりへ向けて
●新しいまちづくりの目標=真によい生活環境の構築
・成長型発想からの転換
・地方分権・高齢社会・持続型社会(環境共生・省資源・省費用)へ
●新しい方法論の出発点=@自らの資源・資質を知る、Aそれを活かす、B時間をかけ伸ばす
・成長型発想からの脱却 → フローからストックへ、「55年体制」からの脱却
・生活の質(QOL)重視 → トータルシステムとしての生活環境・コミュニティ重視
●その基本姿勢=全員参加型まちづくり――支え合う地域社会
     市民・行政・企業・専門家および研究者のパートナーシップによるまちづくり
 → 自治体の課題: @行政の限界・真の役割を知る → 行政主導型からの脱却
A真の役割の中心課題=このようなまちづくりのための環境整備
B行政側の積極的な姿勢=「地域に入る」
●基本条件と行政計画過程
[基本条件] ・己を知る、わがまちを知る――認識力・解析力 → 認識の共有
・企画力・計画力(創る力の基本)
・的確な情報の公開(認識・目標像共有の基本条件)
[計画過程] ・3つの“シコウ”(思考・試行・施行)――目標へ向かっての柔軟な対応
・「モノづくり」から「ヒトづくり、シクミづくり」へ

都市問題会議のテーマ展開と今回の論点

●展開――分科会→全体会議方式による「役割論」(昨年)から「対象別機能論的テーマ」(今年)へ昨年(稚内)テーマ: みんなで創るまちづくり――人づくり、しくみづくりを考える

●基本論点―分権化時代の新たな地方の姿とそれへ向けての展開方法

@人間尺のまちづくり―――自己発見に基づく新しい方法論を踏まえた展開
A安定型社会へ向けた「まち」の再生手法を考える――まちづくり課題の多面的で、しかし総合的には相互につながるアプローチの認識へ
Bまちづくりの真の目標――地域の皆が誇れる文化的側面を踏まえたトータルシステムとしての生活環境の形成

●分科会での展開への期待

[第1分科会]市民文化による「まちおこし」
[第2分科会]連帯による住みやすい環境創出
[第3分科会]地域を活かした新しい産業展開

都市問題会議の開催方式
●全員参加型の仕組みと分科会/交流会/全体会議方式――多面的アプローチを同時に認識するしかけ
●全員参加型の条件―― ・発言時間の限定によるより多くの人の発言を/
・多くの人の参加を/
・気軽ではあるが、真剣な実のある議論を
●都市問題会議の目指すもの―― ・職員の研鑽と市民の参加による相互の認識の向上と共有/
・出席者全員の主体的参加の可能なしくみづくり(参加型会議)
・手作りの会議運営


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