主催者挨拶

北海道都市地域学会
会長 淺 川 昭一郎

 本日は道内各地から、意欲的にまちづくりに携わっておられる方々に多数ご参加いただき、誠に有り難うございます。
 また、本会議開催に当たり、行き届いた準備をいただいた札幌市や関係各位の方々に厚くお礼を申し上げます。
 北海道都市地域学会は、北海道都市学会の名称を変更したものでありますが、昭和38年に設立されております。その設立趣意書を見ますと、「北海道において都市問題に関心を抱いている都市研究者と市政実務の経験者との協力を深め、都市に関する諸科学の連携を強めることによって、都市の総合的研究の実を挙げるため」とあります。学会の会員には、都市計画ばかりでなく、経済学、社会学、法学、地理学など、都市に関わる様々な分野の研究者と、行政や民間の実務家のメンバーがおります。当初より、都市に関わる基礎的研究ばかりでなく、都市問題の解明、具体的な実現に向けての実践的活動を重視して参りました。その最も大きな活動の一つが、この北海道都市問題会議を共催させていただくことであります。この会議のテーマは、時代的に全道の都市に関わる課題や開催市の特性などから選ばれております。
 第1回は昭和49年、滝川市で開催されておりますが、そのテーマは「広域行政の現状と問題−行政と住民参加−」であります。そこでの討議をみますと、現在、あるいは今回のテーマにつながる重要な指摘がすでになされております。
 今回は第30回という節目の記念すべき会議であります。テーマはこの後、平澤企画委員長より解説いただきますが、まちづくりにおける行政と市民の関わりに関する、最も基本的なあり方を問うものであります。小林先生の基調講演のあと、三つの分科会に分かれて、小人数での密度の濃い会議が展開できると期待しております。また、その後の交流会において、佐藤副会長のまとめをベースに、リラックスした中で討議の続きと交流が深まればと願っております。
 本日の討議の結果が、それぞれのまちづくりに生かされますようご祈念申し上げ、簡単ですが一言ご挨拶に代えさせていただきます。どうも有り難うございました。


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